たいていの水族館や動物園にあって
安佐動物公園にはないもの。それはなんでしょうか?
それは生き物の慰霊碑です。
えっ〜、慰霊碑がないの?
となかにはびっくりする人もいるかもしれません。
慰霊碑は、動物塚の1種ととらえることができます。
その動物塚を研究した
佐田賢太郎さんの本によりますと、
動物塚は、ヨーロッパやアメリカ、中国やインドにもなく、
日本だけにみられる現象だそうです。
佐田賢太郎
『ペット埋葬の源流・動物塚 どうぶつのお墓をなぜつくるのか』
社会評論社、2007年7月、本体2000円
安佐では初代の園長が、科学から生き物をとらえる
という考えのもと慰霊碑をあえて設けなかったそうです。
いろんな考えを知るためにも
生き物を情緒的な考えからとらえてもいいでしょう。
けれども、科学から生き物をとらえるという
考えをもつ動物園があまりにも少ないといえますね。
ちなみに死んだ生き物たちは、
標本にして学校などの授業で活用しているとか。
動物園や水族館は、
生き物の死を無駄にしないのです。
今回の訪問記はこれでおしまいです。
長文をよんでくださってありがとうございました。
昔の人々が生き物のことを知るのは
本や絵のほかに、じかに生き物に会うことでした。
今より農業や漁業、林業など
自然とじかに接する仕事をする人が多く、
生き物をみたりさわったりして
今よりも体感することが多かったと思われます。
今の私たちは、どうでしょうか?
今までの本や絵のほかにネットやテレビなど
生き物の情報がかくだんにふえました。
おかげで生息地にいかなくても
いろんな生き物を知ることができます。
けれども、ネットやテレビなどは、
みると聞くという感覚だけしか使いません。
ネットやテレビなどでは、生き物の姿や、
動き、鳴き声はわかりますけど、
匂い、手ざわり、大きさ、場合によっては味、
ぬくもりなど伝わらないものがたくさんあるのです。
これでは生き物を理解したとはいえないでしょう。
ですから、テレビなどだけに頼らず、
生き物とじかにふれあう体験をもつことも
彼らを理解するためには
非常に大切なことだと思うのです。
ただし、野生の生き物とふれあうには慎重さも必要でしょう。
しかし、生息地にでかけるのが大変だったり、
そこが危険な場所であったり、
たくさんの人が訪れることによって
生息地が破壊されたり、
生き物から病気が移る、移すなどの問題があります。
それに、たいていの生き物は、
さわられるとストレスを感じるようです。
そこで動物園や水族館の登場となります。
ここならば生息地をあらす心配もありませんし、
ルールを守れば安全だからです。
そのため、動物園や水族館では
さまざまな生き物とのふれあいを設けています。
2008年4月26日(土)に安佐へいった時、
ちょうど羊の毛がりのイベントを行っていました。
これが大仕事のなんの。
大の男性の飼育係さんと獣医さんが
何人もおさえながら、わざと時間をかけて毛をかるのです。
この時、かった羊の毛をさわったり、
匂いをかいだり、袋につまった毛をもちあげたり、
さまざまな体験ができます。
しかも、スタッフの解説がついていますし、
この後に羊の毛の糸つむぎ教室まであるのですよ。
羊は、毛をとる家畜として
私たちとともに暮らすようにかえられた生き物です。
ですから、このイベントは毛の特徴を
おおいに活用したイベントといえましょう。
この時期は、赤ちゃんもいますから、
命のぬくもりや動きも感じてみてくださいね。

2008年4月26日(土)に
安佐動物公園(広島市安佐北区)にいきました。
少し雨がぱらつくあいにくの天気にもかかわらず、
たくさんの親子連れやカップル、
遠足の団体客などで園内は激混み。
バックヤードツアーに参加しようとしたら、
開園の1時間後にはすでに
申込が満杯となっていたぐらいです。
ところで、みなさんは今年が
「国際カエル年」といわれているのをご存知でしょうか?
これは、2005年に発足した
「両生類の箱船」プロジェクトが提唱したキャンペーンです。
ちなみにこの「両生類の箱船」プロジェクトは、
国際自然保護連合(IUCN)と
世界動物園水族館協会(WAZA)が中心となっています。
現在、カエルやサンショウウオなど
たくさんの種類の両生類が絶滅の恐れがあります。
そこで「両生類の箱船」プロジェクトは、
この今のようすをいろんな人に広く伝えるとともに、
保護活動をよびかける
世界的なキャンペーンをこの1年行うことにしました。
これが「国際カエル年」といわれているものです。
日本では39施設の動物園・水族館などが
この呼びかけに応じていているとか
(2008年4月現在WAZA調べ)。
安佐動物公園も、この動きにならい、
動物園の入口や、動物科学館、はちゅうるい館などに
いろんなパネルやカエルを展示していました。
特にはちゅうるい館にある
カエルツボカビ症の研究発表は難しいけどおすすめです。
ぜひご覧になってくださいね。
そして安佐の素晴らしいところは、
展示だけでなく、国際カエル年にちなんだ
さまざまなイベントを行うことにあります。
まず2007年12月31日に
基町クレドにて国際カエル年の開幕イベントを行いました。
動物園に足を運ばない人にも、
国際カエル年のことを知ってもらおうという
活動がまた素晴らしいですね。
このほかにも、公式サイトをみますと
カエルチャレンジゲーム、
カエルの田んぼづくり、動物公園内と生息地での観察会、
クイズラリー、シンポジウムともりだくさん。
このように、安佐はイベントの数が多く、
しかもゲームや観察会など
さまざまな種類の学びをうちだしています。
まだくわしいことが決まっていない
イベントもあるようですけど、
イベントに参加してみたい方は、
安佐動物公園の公式サイトをご覧下さい。
▼安佐動物公園の公式サイトトップページ動物科学館にあるパネルなど

はちゅうるい館にあるパネル
かみね動物園は、古い設備で大きくありません。
けれども、動物たちが少しでも快適にくらせるよう
さまざまな工夫をこらしていました。
特にせんさいなゴリラでは遊び道具などがたくさんあり、
ゴリラはのんびりしているようにみえました。
ニホンジカのところでは、
人参やペレットなどをあげることができます。
ありふれた動物の魅力をひきだそうとする姿勢は
旭山動物園とつうじるところを感じましたよ。
そして気さくな飼育係さんも素晴らしいです。
熱心に動物をみている観客が1人でもいると、
ここの飼育係さんは声をかけて
その動物のいろんなお話をしてくださいます。
飼育係さんのお時間がありそうでしたら、
動物たちのみわけ方などきいてみましょう。
これでかみねの感想はおわりです。
写真は、かみねのニホンジカコーナーなど。
こども動物園では、ウサギ、モルモットのほか
なんとニシキヘビとふれあうことができます。
ただし、ニシキヘビがでない時もあるのでご注意ください。
は虫類はなんとなく苦手、
という人がけっこういるのではないのでしょうか?
そんな人(特におとな)を尻目に、
先入観のない子どもたちは、どんどんさわったり、
首にヘビをまきつけたりしていました。
私も、好奇心からそっとさわります。
ヘビの皮は、でこぼこのあるつるつる、でした。
また、背中とおなかではさわり心地が少しちがいます。
みかけがかわいいだけの生き物ではないことと、
は虫類とのふれあいは、あまりみたことがないこと、
そしては虫類を知るためにとてもよい企画だと思いました。
みなさんも、ヘビとのふれあい体験をしてみませんか?
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